「痩せなければまずい」
私は平均以上の体重をどうにかしようと、
流行りの低糖質ダイエットに挑戦し、ご飯などの炭水化物を抜きました。
しかし、4日後、
気づいたら目の前には山盛りのご飯と、輝かしいキツネ色をした揚げ物たちが並び、私に笑顔を向けているように見えたのです。
いいえ、笑顔なのは私でした。
このように、あなたも何か新しいことを始めようとしたとき、続かなかった経験はありますか?
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続かない最大の原因は「ホメオスタシス」です。
99%の人が何か新しいことを始めて継続できない理由がここにあります。
ホメオスタシスの仕組みを理解すれば、努力を継続でき、自分をコントロールできるようになります。
自由自在に努力することをコントロールできれば、自分の望む結果を得ることができます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、健康な体を保つために重要な役割を担っています。
私たちの体は、真夏でも、真冬でも、一定の体温を保とうとします。
これはホメオスタシスが機能しているから起こることです。他にも、血液量やウィルスが体内に無い状態を保つ、ケガをしたときの修復などがあります。
一方で、心理学でもホメオスタシスは機能しています。
人間の最も強い欲求は「生きたい」です。
これは本能であり、逆らうことが困難です。
もし、昨日を生きることができたなら、今日も同じ行動をすれば、生きることができる。と考えます。
ホメオスタシスは現状維持が大好きであり、今までと違う行動を取ることは大嫌いです。
なぜなら、今までと違う行動は「死ぬリスク」があると本能的に感じるからです。
よく、私は意志が弱くて何も続けられません。
と聞くことがありますが、それは意志ではなく、単にホメオスタシスが正常に機能しているだけということです。
ではなぜ、オリンピック級のアスリートや、東大のような難関大学に受かる人は、努力を継続することができるのでしょうか?
それは、ホメオスタシスを味方につけているからです。
ホメオスタシスは現状維持させる特徴があるので、
という状態にすればいいのです。
ですが、多くの人は、
「変化しないことが当たり前→変化することが当たり前」に到達するまでのやり方を知りません。
そのやり方さえ分かってしまえば、努力を努力とも思わずに行動を積み重ねることができるようになります。
ホメオスタシスを味方につける方法3選
成功者と呼ばれる彼らは、才能があったと表現されることがあります。
確かに、体格や生まれ持った資質はあります。しかし、それが埋められないほどの差になるとは思えません。
1000以上の特許を取得し、発明王と呼ばれたトーマス・エジソンは次の名言を残しています。
天才とは1%のひらめきと、99%の努力である。
彼らは間違いなく、行動を積み重ねてきました。この積み重ねが大きな差を生みます。
そして、大きな差を生むには、ホメオスタシスを味方につける必要があります。
①変化することを楽しくする
人は辛いことを毎日続けることができません。
でも、楽しいことは続けられます。
私たちの脳は常に苦痛を避けて、楽をしたいと考えています。
自己紹介で趣味の項目に書くことは、辛いけど成長のために仕方なくやっていることではないはずです。
自分にとって楽しいことを書いていますよね。
努力を自分の趣味のように楽しくするには、変化を目に見えるようにすることが大切です。
例えば、レコーディングダイエット。
これは、日々の食事や運動、体重を記録していくダイエット法です。
ポイントは、前日の記録を振り返り、今日の食事内容、運動量を改善できることです。
実際に書くことで、前日よりも食事や運動が改善されたことが目に見えるので、変化を感じることができます。
改善されていくと、体重も減量されて変化が見えるので楽しくなってきます。
もう1つ、勉強を例にしてみましょう。
勉強のように変化が目に見えずらいものは、小さく始めます。
いきなり5時間勉強しよう!と思っても、ホメオスタシスが反応して、やりたくないという反動がきてしまいます。
なので、まずは1日1分から始めて、記録していきます。
記録する方法はカレンダーアプリを使い、勉強が出来た日にスタンプをつけていきます。
おすすめのアプリはStampカレンダーです。
iPhoneの方はこちら
Androidの方はこちら
1分で勉強になるの?と思うかもしれません。
実は人間のDNAは、たったの1%変わるだけで、オランウータンになります。
そして、3%変わるだけで、ネズミになってしまいます。
日々の行動をたった1%変えるだけで、私たちは多くの人よりも1歩先へ進むことができます。
そして1日だけ、3日間だけなら、誰でも出来ますが、30日間、半年、1年と期間を延ばしたとき、継続できている人は、ほんのわずかとなります。
人は始めるまでとても大変ですが、いざ始めてみると、
ホメオスタシス(勉強してる状態を維持)が働き、気づいたら3分経っていた。ということが起きます。
1週間続けたとき、1週間前の自分と比べてみてください。
きっと、1つか2つは新しいことを知っている自分になっています。
これが変化です。
何かを継続するとき、これから起きることを予測して、辛いか、楽しいかという感情を想像します。
このとき、少しでも楽しいという感情が優先されれば、行動ができるようになります。
②ビジュアライゼーション
ビジュアライゼーションとは、なりたい自分を頭の中でリアルに想像することです。
脳は、頭で想像したことと、現実に目の前で起こったことの区別がつきません。
頭の中でなりたい自分をリアルに想像すると、それを現実化するために必要な情報に脳が意識を向けるようになります。
これは脳科学で証明されており、情報に意識が向き、行動も起こせるようになります。
1.静かな場所で目を閉じる
2.なりたい自分になっているシーンを明確に想像する(カフェでまったり仕事してる自分など)
3.そのシーンの自分の感情を明確に感じ取る(嬉しい、楽しい、誇らしいなど)
これを1日30秒やるだけで、脳の意識はなりたい自分へと向かっていきます。
③当たり前を底上げする
人は何か目標を達成しようとするとき、自分の感覚で日々のやることを決めることが多いです。
しかし、独学の場合は目標を達成できないことがほとんどです。
最も簡単な方法は、既にその目標を達成している人に、どんな過程で達成したのか聞くことです。
過程が分かれば、後は自分がその通りに道を辿っていけば、目標を達成することができます。
目標を達成している人と、達成していない人では、「当たり前」に差があります。
例えば、東大に合格している人は受験勉強は1日12時間やるのが「当たり前」。
でも、不合格になる人は1日7時間が「当たり前」かもしれません。
この差を埋めることが大切です。
今回は時間を例にしましたが、勉強法や、過去問をどういうタイミングで何回やるか、など項目はたくさんあります。
この差を埋めようとするとき、ホメオスタシスが働いて邪魔してきます。
ホメオスタシスを乗り越えるには、自分と同じ目標を持っている人と一緒に目指すという方法があります。
つまり、環境を変えることです。
周りが10時間勉強してるなら、7時間の自分は少し足りないなと気づけます。
目標に向かっている途中で、壁に当たっても、仲間に相談して乗り越え方を教わったりすることができます。
更に、そこに目標を既に達成している先生がいれば、達成する確率は飛躍的に高まります。
まとめ:ホメオスタシスを味方につけたものが勝者
世の中のほとんどの人は成功することができません。
それは、ホメオスタシスを意識することができているか、できていないかの差でしかない。と言っても過言ではありません。
ホメオスタシスをしっかり理解し、味方につけることができれば、日々の努力を積み上げることができます。
①変化することを楽しくする
②ビジュアライゼーション
③当たり前を底上げする
更に言うと、努力とも感じずに、やったほうが未来が良くなるからやるのが普通。という領域に到達します。
まずは、自分ができそうな所から始めて、実践してみてください。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!